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◇-第一話-TOKIさん(11/1-22:42)No.42


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42第一話TOKI さんE-mail 11/1-22:42

初めてリプレイ記というのを書いてみようと思いました。いまごろ将星録と思わずに、読んでやってください。「つまんねーよ、これ」とでもお思いになりましたら、苦情もバンバン受け付けますんで、どんどんメールをお送り下さい。

第一話「利家起つ」

一八八二年六月
ここは柴田家領内七尾城。前田利家とその家臣が住んでいる城である。世は明智光秀が謀叛を起こし、織田領が明智、羽柴、柴田の三つの大名によって分かれ、近畿は混乱の渦と化していた。
利長「父上、柴田殿から書状です」
利家「うーむ・・・・」
利長「して、何と?」
利家「至急北ノ庄城に来いとの仰せじゃ。」
利長「おそらく明智殿と一戦を決するためにござりましょう。急いで行かねばなりますまい。」
利家「・・・・・・」
利長「どうなされました?」
利家「利長、これは好機だとは思わぬか?」
利長「何の・・・・・にござりますか?」
利家「天下への、じゃ。」
利長「まさか・・・・・」
利家「富山城の佐々殿は上杉景勝がいつ来襲するかわからない上、富山城から容易に動けなくなっておる。北ノ庄城の柴田殿は明智領と羽柴領に隣接しており、これも北ノ庄城に縛られている。」
利長「・・・・・」
利家「御山御坊の佐久間殿は勇猛果敢であるが、あの城には佐久間殿一人しかおらず、恐るるに足りん。まずあの城を奪い取り、第二歩とすべきであろうな。」
利長「・・・・・」
利家「わかるな、利長」
利長「わかりました。そこまで考えが御有りなら、利長もついていきます。」
利家「おお!わかってくれるか!ならばおまえが家臣らを説得してくれ。」
利長「たやすいこと」
利長は七尾城の家臣団を説得に廻った。彼らは主君(利家)に絶対の忠誠を誓っており、ほとんどの者は「上様がその気ならば」とあっさり承諾した。ただし、この月に登用された利家の甥、慶次だけは違った。

(つづく)