歴史書院其の３

其の２

其の４

お勧めの書籍其の３

書籍名：　見知らぬ海へ（未完）
著　者：　隆慶一郎
出版社：　講談社
主人公：　向井正綱

マモルさん
最初から読者を引っ張っていく所は流石じゃ！そういえば・・・この小説が文庫化された後に発売となった「信長の野望・天翔記」に、向井正綱が出てきたときは隆氏の影響の大きさを感じてしもうた。

書籍名：　柳生非情剣
著　者：　隆慶一郎
出版社：　講談社
主人公：　柳生連也斎・友矩・宗冬・十兵衛・新次郎・五郎右衛門

マモルさん
以前紹介した「柳生が敵である隆作品」を読んで、柳生の弱さに頭きた人にお薦めの柳生擁護本。（笑）

書籍名：　柳生刺客状
著　者：　隆慶一郎
出版社：　講談社
主人公：　柳生宗矩

マモルさん
「影武者徳川家康」を逆視点で書かれた小説でござる。この他に四つの短編が書かれておる。

以上で隆氏の作品紹介は終わりじゃ！あと・・・二つの作品があるのじゃが・・・一つはエッセイ集でもう一つは・・・でござる。一応紹介するが、ここで書くことに致す。「時代小説の愉しみ」（講談社）と「駆込寺陰始末」（光文社）でござる。
はははは！！驚いたか！奇妙丸殿！！受け取れるかぁ？！この魔球が！！・・・早う帰ってまいれ。

書籍名：　明治という国家
著　者：　司馬遼太郎
出版社：　ＮＨＫ出版
主人公（内容）：　司馬遼太郎の一人語り

葛籠重蔵さん
E-mail:inoue@nava21.co.jp
幕末、明治を書き尽くした作家司馬遼太郎の集大成。
明治を時代としてではなく、一つの透き通った物体として、とらえた明治司馬史観。

ＮＨＫ番組「太郎の国の物語」よりなかなか本屋さんで売っていない。

書籍名：　坂の上の雲
著　者：　司馬遼太郎
出版社：　岩波書店
主人公：　秋山古好秋山真之正岡子規など

葛籠重蔵さん
E-mail:inoue@nava21.co.jp
説明するまでもないが、日露戦争までの、日本のけなげなまでのしかし、合理主義的な国家作り。
対ロシアとの、大陸、日本海での紙一重の勝利。
その後の日本の変貌ぶりなどが、司馬遼太郎独自の語り口で展開。

鍋島閑叟さん
E-mail:st61288@srv.cc.hit-u.ac.jp
HP:Hitotsubashi-Lacrosse H.P.
司馬遼太郎の代表作といっていいこの作品は、維新後から日露戦争の終了までを、陸、海軍でそれぞれ活躍した秋山兄弟と詩人正岡子規を中心に綴った小説です。いかにして文明化したばかりの弱小国家、日本が大国の清、ロシアをやぶったかというあたりを主題に物語が進みます。当時の日本の危うい状況と、そこから奇跡的(ある意味偶然)に抜け出していく新興国家の姿に胸を打たれました。
私はそれまで漠然と「明治、大正、昭和初期」って感じに、何かそれらの時代を一まとめにして暗ーいイメージを持っていたのですが、この本を読んでそれがちょっと変わりました。
司馬遼太郎は、明治という国家に対して常に肯定的であったらしいですが、この作品からもそれがよく伝わってきます。
もちろん読み物としてもものすごく面白くて、結構長い小説でしたが一気に読んでしまいました。
氏はこの作品を書くにあたって、膨大な資料を参考にされたらしく、わざわざこの作品のためにロシア語を覚えたらしいです。故人の偉大さにただただ敬服するだけです。

書籍名：　堂々日本史①
著　者：　ＮＨＫ取材班
出版社：　ＫＴＣ中央出版

本多忠勝さん
E-mail:gibo@mve.biglobe.ne.jp
どちらかと言うと初心者向けの本かも知れません。
ＴＶで放映していたものを本にしたものです。
一巻の内容は
・鉄砲伝来
・家康の遺産
・生類憐みの令と江戸の都市問題
・大名行列、加賀藩の話
・大江戸妖怪ブーム

全八巻、いずれも好奇心をそそられます。
価格は\1600です。

書籍名：　明智光秀
著　者：　徳永真一郎
出版社：　PHP文庫
主人公：　明智光秀

惟任日向守さん
E-mail:Manabu_Tani@msn.com
明智光秀の伝記風小説。このＨＰでも話題になっていた、「光秀謀反」は私としてもとても興味のある所なんですが、この作品ではオーソドックスに、信長の無体と残虐さに耐え切れずに（作中では諸怨恨説を紹介しつつ、高柳光寿、桑田忠親、徳富蘇峰、海音寺潮五郎各氏の見解を援用して否定している）不動明王の「一殺多生の剣」をふるったとする活燉j小説なので鵜呑みには出来ないが、天海僧正＝明智光秀説を検証し、否定出来ないとしている。

書籍名：　明智光秀
著　者：　早乙女貢
出版社：　文芸春秋
主人公：　明智光秀

惟任日向守さん
E-mail:Manabu_Tani@msn.com
明智光秀の伝記風小説である点は前記のものと同じだが、より創作の度合いが強くなっている。この作品では半ばに達する前に本能寺の変を迎えており、後半は天海僧正となった光秀が家康に請われて軍師となり、ついには豊家を倒すまでを、掘秀政の一族の掘隼人正なる人物の光秀追跡の物語として描いている。肝心の謀反の理由としては従来からのさまざまな怨恨説をそのまま採用している。娯楽色の強い作品。

書籍名：　鬼と人と－信長と光秀
著　者：　堺屋太一
出版社：　PHP文庫
主人公：　織田信長／明智光秀

惟任日向守さん
E-mail:Manabu_Tani@msn.com
有名な作品なので、このＨＰの常連さんはみなもう読んでいるでしょうから内容は割愛しますが、謀叛の原因としての信長の独善と光秀の消耗（心身症といっても過言ではない!?）はなんとなく納得感があったのが妙に印象的でした。所詮人間なんてこの程度の意志疎通しか出来ないのだから面白いともいえるのでしょうが。構成のうまさが冴えた作品だとおもいます。

書籍名：　本能寺の変
著　者：　上田滋
出版社：　PHP文庫
主人公：　織田信長／明智光秀／羽柴秀吉

惟任日向守さん
E-mail:Manabu_Tani@msn.com
小説というより、史料を挿入しつつ作者の見解を開陳していくタイプの作品。途中で信長をヒトラーやナポレオンと比較していたり、血液型の議論をしていたりと遊びもあるが、まあ面白かった。この作品では、信長－光秀-秀吉の人間関係を軸に、光秀と信長の理想政権の構築期（概ね丹波／丹後平定～天正９年の馬揃えの頃迄）は人と人が求め合う関係として蜜月期を過ごせたが、その後の信長の増長にも、従前のような対等に近い関係を望んだ光秀が信長の気に入る訳も無く、一方で教養もプライドも無い秀吉はついていけたとしている。結果若干ノイローゼ気味の光秀がクーデターに走ったとしている。

書籍名：　真田軍記
著　者：　井上靖
出版社：　角川書店
主人公（内容）：　短編集

惟任日向守さん
E-mail:Manabu_Tani@msn.com
井上靖の短編集で、表題の「真田軍記」の他、４編の秀作が収録されていますが、その最後が「森蘭丸」。まったくの小説ですが、この中で蘭丸が父の居城宇佐山城を欲したり、光秀の側室に横恋慕したりしていくうちに、光秀を落とし入れる結果になっていくというストーリー。こんな見方も文学チックでいいなーと思える小品。

書籍名：　戦国合戦辞典－応仁の乱から大阪夏の陣まで
著　者：　小和田哲男
出版社：　PHP文庫

惟任日向守さん
E-mail:Manabu_Tani@msn.com
日本全国の戦国期の合戦１４８件を対戦勢力、経緯、結果というように分析し、戦場所在地、交通手段が記載されていて７４０円はお買い得。この本片手にこの週末もいざ出陣！

書籍名：　瀬戸の鷹小早川隆景
著　者：　泉淳
出版社：　叢文社
主人公：　小早川隆景

とくじゅまるさん
E-mail:010015k@ugs.kochi-tech.ac.jp
この本は、毛利元就の三男隆景についての作品です。非常に地方色が濃い、という印象を受けました。
「日本にフタをする男・小早川隆景」を、見事に描いた作品であると思います。

書籍名：　蝉しぐれ
著　者：　藤沢周平
出版社：　岩波書店
主人公：　牧文四郎

葛籠重蔵さん
E-mail:inoue@nava21.co.jp
藤沢周平の傑作だと思う。
少年から大人へと、移り変わる世の中でたくましく封建の世の中を生きる主人公・牧文四郎。
もしドラマ化されて、イメージソングを選れべと言われれば、迷わず井上揚水の「少年時代」を選ぶ、そんな作品。
舞台となる「海坂藩」は架空の藩です。


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